本校は総合学科の中に海洋科学系列と園芸系列を設置している。水産+農業の取り組みとして、アクアポニックスへの挑戦を開始した。淡水魚養殖の飼育水を濾過する際に発生する成分を活用して野菜類を栽培する。食料生産が世界のキーワードとなる中、SDGsの目的にも合致し、本校でして取り組めない内容として注目を集め始めた。専門系列の生徒がそれぞれの学びの分野をいかしあい、主体的な学びを進めていく。
千葉県いすみ市大原7985
大原高校では、総合学科のなかの一つの系列として海洋科学系列を設置。定員20名という少人数の学習展開で、安全に配慮し、きめ細かく生徒を指導します。種苗生産や海洋生物の学びを通して地域の海(外房の海)に根差した学びを展開。小型船舶(1級)の資格取得や、マリンスポーツなどの新たな観光としての海の魅力も体験的に学びます。種苗生産(親の漁獲や稚魚放流)やアワビ生息状況調査など、地域の海を最大限活用し、学習と地域の海をつなげています。
進路情報 | <進学> 水産・海洋系4年制大学・学部、環境系専門学校、生物飼育系専門学校 ほか <就職> 定置網漁業、沿岸漁業(刺し網 等)、遊漁船、水産物流通業、食品加工業 ほか |
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本校は総合学科の中に海洋科学系列と園芸系列を設置している。水産+農業の取り組みとして、アクアポニックスへの挑戦を開始した。淡水魚養殖の飼育水を濾過する際に発生する成分を活用して野菜類を栽培する。食料生産が世界のキーワードとなる中、SDGsの目的にも合致し、本校でして取り組めない内容として注目を集め始めた。専門系列の生徒がそれぞれの学びの分野をいかしあい、主体的な学びを進めていく。
本校所在の外房地区は、2020東京オリンピック サーフィン競技の会場が学区内にある。近年のマリンスポーツブームと併せて、地域としてもマリンスポーツが注目されている。海洋科学系列では、海の新たな活用方法としてマリンスポーツをとらえ、スキンダイビングやフィッシング、スタンドアップパドルボードを授業に取り入れた。海洋を楽しむことが産業となり、地域活性化につながることを身をもって学んでいる。
大原高校では、地域との連携を重視した海洋教育に取り組んでいます。地域の水産物であるイサキに着目し、親魚を飼育し、種苗生産や中間育成、漁船等に乗船しての放流を毎年行っています。また、地域の小学校を招いての水産教室として、小学生との放流(協働作業)等も行っています。
2020年度から、今までは生徒が体験することは難しかった親魚の確保や活魚輸送、産卵管理等へ学びの場を広げていき、イサキの生活史の学習や、遺伝的多様性の確保(多数の親魚の確保)等についての学習も展開しています。
最終目的は、国連の提唱するSDG’sの14番目「海の豊かさを知ろう」から、自らが学び考え体験し、それを他者へ伝える対話的な学びを取り込んだ取り組みを展開することです。
<アワビ3種・ヒラメ・イサキ種苗生産・放流活動>
学校の施設(栽培漁業実習場)において、アワビ類3種・ヒラメ・イサキ稚魚の(稚貝)生産、放流を行っています。
アワビ3種は、地域漁業者から親貝を購入して養成、千葉県水産総合教育センターからの技術指導、ダイビング技術を活用した潜水放流、その後の生息調査など、産官学の取り組みを目指しています。2年間中間育成した稚貝は生残率がよく、地域漁業者から注目されています。なかでも、マダカアワビの種苗生産は、国内で数か所といわれる珍しい取り組みです。
イサキやヒラメについても同様に、親魚飼育や採卵等を総合実習の中で行い、地域遊漁船部会等と協力して放流活動を行っています。